人材紹介業界は終わった?

毎週、このようなメッセージの投稿をLinkedInで目にします。 しかし実際、人材紹介業者は終わるどころか、年々成長を続けているのです。

人材紹介業界で働く私たちにとって、「この業界が成長し続けている」というのは当たり前の認識となっています。 とりわけ、紹介手数料が50%を上回ることも当たり前になってきている東京で活動している人にとって、これは何も驚くことではありません。

しかしながら、業界の終わりを信じる声も、無視することはできません。 というのも、人材紹介業にはこれから先起こるであろう問題がいくつかあります。 そして、多くの人材紹介会社が準備のないまま、または間違った方法で対処しようとしているのです。

オートメーション、人工知能とテクノロジーについて

以前勤めていた日本の人材紹介会社で、私は人材紹介の自動化に対する対処に失望しました。 以前の勤め先では、テクノロジー、データ解析、そして機械学習に関する課題については把握していたようです。

しかし、リクルーターがより良い仕事をし、人間性やオリジナリティのあるサービスをするためのアプローチを図ったわけではありませんでした。 それよりはむしろ、テクノロジーによる作業効率化に重点を置き、リクルーターに思考停止させてしまうような導入の仕方をしていたのです。 要するに、「テクノロジーが人材紹介の手間を自律できるなら、リクルーターそのものを自律してしまおう」というのが、当時の勤め先の考えだったわけですね。

弊社Spotted Recruit(スポッテドリクルート)では、技術系スタートアップを主に支援しています。 スポッテドの人材には、新技術採用の分野における専門人材が備わっており、彼らは私たちのビジネスを支えてくれるような、新しいテクノロジーに貢献する道を探っています。 しかし人材紹介の分野において技術とは、データ入力、管理、単純作業など…リクルーターが最優先すべき仕事の妨げとなることを、削減するためにあるべきではないでしょうか。

人材紹介会社は、リクルーターのやりがいを削ぎ、製造ラインで働くロボットのような扱いをするべきではありません。 人材や顧客会社との信頼を築く等、リクルーターの時間は人間にしかできない仕事や、創造性を要する仕事に使わせるべきでしょう。

採用代行/社内リクルーターについて

大手のIT企業では、採用代行を利用するか、自社でリクルーターを雇うか、いずれかの方法での人材確保が一般的になっています。 採用代行について、以前は落ちこぼれのリクルーターのみが代行で働くと言われていました。 しかしながら、それは必ずしも事実だと言えません。 実際企業は、どのようにより優れたリクルーターを確保するか?人材紹介会社から優れた人材を確保できるのか?常に考えを巡らせています。 今までは代行リクルーター・社内リクルーターともに今までは円滑な仕事ができていたわけですが、大手テクノロジー企業が社内リクルーターに人材確保の100%を任せるようになるのも、時間の問題となっています。

Spotted(スポッテド)が接する90%以上のクライアントは、従業員80名以下の小規模企業です。 私たちは日本市場への参入を見据えた、技術系スタートアップ企業や、国際的な技術系企業に特化した事業を行なっています。 私たちのクライアントは社内リクルーターを雇うために、一度に必要人材を確保するという手法をとりません。 社外業者である私たちのサービスは、DELL/EMC、オラクル、マイクロソフトなどような企業による、社内リクルーター同士の採用競争に巻き込まれることがありません。 そのため、私たちがサポートする企業のほとんどにとっては、経済的にも便宜的にもより良い手段なのです。

KPI/ターゲットについて

私は以前の勤め先について、もう一つ大きな不満がありました。 前職で「KPI」というワードについて聞かない日はなかったとすら思います。 しかし、ここではっきり言わせてもらうと、私はKPIが大嫌いです。 リクルーターがKPIをいくら嫌えど、どこに行こうと、ほとんどの人材紹介会社がKPIを設定していますし、無くなることはありません。

私が「スポッテドではKPIを定めていません」なんて言うと、驚いた顔とともに「KPIなしでどう経営してくつもり?」とお決まりの質問が返ってきたりします。

たしかに、知識・経験の浅い新人リクルーターにとっては、KPIは指標になりますし、上司や新人リクルーター自身が業績把握するのに有益かもしれません。 しかしある程度まで経験を積むと、KPIが示すのは収益と顧客満足度、以上の2つだけであることに気づきます。

もし、一つの求人に何人の求職者を紹介すればいいか分からなければ、クライアントに尋ねてみればいいわけです。 もし答えが非現実的であっても、自分の市場知識や、経験を活かしてより現実的な提案をしてみればいいのです。 その上で数字や締め切りに集中し、出せる力を全て使ってみるべきでしょう。 このような姿勢で全てのクライアントに関わっていけば、収益も顧客満足度も豊かになるはずです。

今触れたような基本理論はあるものの、都内において弊社は無意味なKPIを設定してない人材紹介会社であることに驚きを隠せません。

「KPIは、必ずしも有益であると限らない」この事実に、人材紹介のリーダーが無視し続ける限り、職業的にも人材紹介業は魅力を欠くのではないでしょうか。

弊社スポッテドでは、リクルーターの創造性や福利厚生を重視しています。 また、業界での戦略なども打ち立てた結果、新たな成長分野での評判を確立することができました。

日本のスタートアップ業界はこれから一気に発展すると見込まれており、高まりつつある需要を満たすためには、経験豊富なリクルーターたちが必要不可欠です。

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